つくしとふくとネコの母

保護猫の里親が書く日記

物議をかもした問題

私のツイッターアカウントは、いつのまにか猫つながりが多くなってきました。もともとはラジオや落語、演劇に関することをつぶやくつもりだったのだが・・。

 

まあ、しょうがないですよ。今はすっかりラジオとも落語とも芝居とも遠ざかってしまったので。

 

私は2頭の保護猫の里親になり、愛情を注いで育てています。その他に家の周りにいる飼い主のいない猫は、自分の経済状況や精神面で許容範囲であれば避妊去勢手術を受けさせてさくら猫(地域猫)としてご飯のお世話をします。(TNR活動です)

 

つい先日、私がはじめてTNRした子が天国に行きました。最後は私の腕の中で息を引き取ったのですが、まだショックから抜け切れず、しばらくTNRはしないと思います。

 

さて、タイトルの物議をかもした問題のことです。これはツイッター上で動物愛護の運動を盛んに行っている方がつぶやいた内容が発端でした。

 

その内容をそのまま書き写すことは控えますが、簡単に説明すると、自分の飼い猫が病気になったときに、クラウドファンディングや医療費の支援を募ることへの批判でした。自分の飼い猫であれば、私財を処分してでも治療するのが当たり前だというご意見でした。それだけではなく、支援を募る飼い主が日ごろから生活に困っている様子でもなく、仕事をして普通に生活していることへの疑問でした。

 

これね、ほんとに当然の事だと思うのですけどね。ボランティアというつもりもなく、ただただ自宅周辺の野良猫を保護して飼い猫にしていたら10匹を超える多頭飼育になるケースもあります。そういう方はホントに大変なんですよね。

 

病気によっては、1頭の治療費だけでも毎月3万~5万円ほど必要なケースもあります。もしも複数の猫が同時に病気になり、入院や手術となれば何十万円に及ぶことも。

 

ペット保険も支払限度額があるため、全てがカバーできるわけではありません。我が家でも、2頭の飼い猫が交互に通院することがあります。そんな時は毎月5万円ほどの医療費が3ヵ月くらい続くこともありました。

 

深刻な病気じゃなくても、検査費用が高くなるからです。

 

たとえば2020年の7月~11月までの猫の医療費のトータルは70万円でした。これは看取ったさくら猫のすずめちゃんの検査費用、入院費、投薬代も含めています。我が家の猫たちもこの夏はほんとに病院通いばかりで、お金がどんどん出て行きました。

 

我が家の場合は、貯金を切り崩したり、旦那さんの交通事故の共済金などが入ったタイミングだったため何とか借金もせずに支払えました。

 

しかし今後もどんな病気になるのかわかりませんから、猫のための貯金は必要だと痛感しています。それでも生活はカツカツなので貯金できる余裕なんてハッキリいってありませんから、頑張って稼ぐしかないのです。

 

もしも生活にそれほど余裕のない人の飼い猫が、高額な医療費が必要な病気になった場合、借金してでも治してあげたいと思うでしょうし、それが当たり前というのがツイートした人の考え方でした。

 

たしかに・・・その通りだけど。事情はそれぞれあるので飼い猫の病気のために支援を募るのが全てダメと言い切ってしまうのもちょっとなぁと思います。借金できない事情もあるかも知れないし、働く時間を増やして病気の猫の看病ができなくなるのも困るでしょう。

 

批判を覚悟の上で、恥を忍んで・・それでも愛する猫のために頭を下げる人がいたら、私は批判する気にはなれない。もちろん、私自身もカツカツでいっぱいいっぱいなので支援できるかどうかもわかりませんが、ダメだ!って頭ごなしに言い切るつもりは全くないです。

 

こんな物議をかもすのも、猫が病気だとか、野良猫を保護したなどと嘘で支援を募るような輩がいるからではないでしょうか。世の中にはそういうクズもいるのです。

 

でも、支援を募る人をみんな同じだと思わないようにしないと。猫を愛する者同士、お互い様に支え合っていきたいじゃないですか。甘いですかね?