つくしとふくとネコの母

保護猫の里親が書く日記

反省すべきこと

 

保護猫を家族に迎える前に、

 

私ははじめてTNRをしました。

 

そのときは、

 

うちには猫はいませんでした。

 

TNRをしたあとに、

 

保護猫の里親になろうと思い、

 

保護猫を我が家に迎え現在は

 

つくし4歳、ふく3歳の2匹の猫がいます。

 

なぜはじめてTNRしたときに、

 

家猫にできなかったのか、

 

今でも悔やんでいますし、

 

罪悪感が膨らみます。

 

言い訳ばかりになってしまいますが、

 

反省すべきこととして、

 

きちんと整理しようと思います。

 

アレルギーだと思っていた

じつは私は猫アレルギーがあると

 

思い込んできました。

 

子どものころに猫を飼い始めましたが、

 

そのときにはアレルギーの症状はありませんでした。

 

しかし、大人になってから

 

友達の家の猫をなでると、

 

ひどくかゆみが出てしまいました。

 

そんなことが複数回あったため、

 

自分が猫アレルギーだと

 

思い込んでいたのです。

 

それに、旦那さんもアレルギー体質で、

 

慢性的な鼻炎もあったため、

 

家の中で猫を飼うのは無理だと思っていたのです。

 

しかし、それは単なる思い込みでした。

 

猫の個体差や外に出る猫には、

 

アレルギーを引き起こすこともありますが、

 

猫アレルギーの反応は出ませんでした。

 

人慣させる自信がなかった

はじめてTNRした子は、

 

まだ若い猫に見えましたが、

 

近くに寄ると逃げてしまう子でした。

 

警戒心が強い猫だったので、

 

ちゅーるなどで近寄ろうとすると

 

猫パンチが何度か飛んできました。

 

無理やり奪い取ろうとして、

 

手を噛まれたこともあったため、

 

捕獲して避妊手術をしたあとに、

 

家の中で飼うのは無理だろうと思ったのです。

 

大きな三段ケージを購入して、

 

家猫修行をするという考えに及ばなかったのです。

 

避妊手術を受けさせるだけでも、

 

私たち家族にとっては大きなことでした。

 

可哀そうだと思い込んでた

避妊手術を終えて家に連れてきたとき、

 

このまま家の中でおとなしくしているのなら、

 

それはそれで構わないと思ったのも事実です。

 

しかし、大きな声で鳴いて、

 

窓枠に乗って出して欲しいというアピールをし続けました。

 

それでもエサで落ち着かせようとしたり、

 

少し様子を見たのですが、

 

必死で訴えるのを見ていると、

 

自分の安心できる場所に帰りたいのだなと。

 

家の中に閉じ込めるのは

 

可哀そうだと思えてならなかったのです。

 

窓を開けてやると、

 

すぐに物陰に隠れて、

 

被毛を剃られた手術痕を舐めていました。

 

しばらく見ていると、

 

いつもエサを食べた後に歩いていく方向へ

 

ゆっくりと進んでいきました。

 

「またご飯食べに来るんだよ」と

 

声をかけました。

 

心配な反面、少しホッとしたのでした。

 

リリースした後悔と反省

リリースしたあとに、

 

私が経験したのは、

 

ものすごい後悔と罪悪感でした。

 

そして、恐ろしい経験をさせてしまったので、

 

もう二度とうちに近寄らないかも知れないという

 

不安も新たに生まれました。

 

経験者の話では、

 

数日は来なくても、

 

またケロっとした顔してご飯食べにくるよと言われてました。

 

それでもその夜になっても姿を見せず、

 

翌日も来ないので不安で不安で仕方なくなりました。

 

まさか、お腹の傷が開いて

 

死んでしまったりしないのかとか。

 

結局、三日後に姿を見せて、

 

こっそり置いたドライフードを食べていった。

 

そのあとは、また以前のように

 

頻繁にご飯を食べに来てくれたが、

 

明らかに警戒心が強くなったため、

 

距離をとるようになった。

 

それでも、このまま健康で

 

ご飯を食べに来てくれれば

 

それで十分だと自分に言い聞かせてきました。

 

ですが、避妊手術前に

 

麻酔に耐えられるかどうかの術前検査と同時に、

 

感染症の検査をした結果では、

 

エイズも猫白血病も陰性だった。

 

今考えれば、あのときに家の中から出さずに、

 

お互いに辛抱強く付き合えば、

 

きっとそれほど時間をかけずに、

 

立派な家猫になったであろう。

 

自分たちの覚悟も準備も情報収集も足らず、

 

猫に対する情報収集も足らなかったために、

 

すずめの寿命を短くしてしまったのだと思う。

 

もっと長生きできたかもしれない。

 

病気にならずに健康に寿命をまっとうできたかもしれない。

 

寒い日、暑い日、強風の日、大雨の日、

 

天候が荒れるたびに「どうしているだろう」と心配するのも、

 

すべて自分がリリースしたからなのだ。

 

なぜ保護猫を引き取ったのか

結局、すずめをTNRした直後に、

 

仔猫のつくしの里親になった。

 

すずめを家猫にできなかったことで、

 

かなりの罪悪感があり、

 

何か自分にできることはないのかと考えて、

 

保護猫を幸せにしようと決心したのだ。

 

それは自己満足なのかも知れないし、

 

すずめを幸せにできなかった自分の罪悪感を

 

何とか軽くしただけだったのかも知れない。

 

すずめを失った今、

 

リリースしたときの気持ちを

 

鮮明に思い出している。

 

私が悪かった。

 

すべては私が悪かったのだ。

 

だから、すずめの最期に

 

お世話させてもらえたことは、

 

すずめが与えてくれたチャンスだったのだと思う。

 

ありがとうと言いたい。

 

すずめのおかげで、

 

色んなことを学ばせてもらいました。