動物病院に思うこと
人間の医療と動物の医療は、共通することも多いけれど
大きな違いがある。
それは、医師の知識やスキルの違いが、
医療機関によって差が大きすぎる点だ。
ワクチン接種をする前に検温しない
ワクチンの証明書のシールを犬用と間違える
猫風邪が原因と言いながら抗生剤を処方する
（ウイルスに抗生剤は効かない）
嘔吐下痢を起こすと抗生剤を中止させる
必要な検査をしようとしない
「様子を見ましょう」で済ませる
治療法の選択肢が少ない
不必要な入院をさせようとする
書き出したらキリがないほど。
つくしが我が家に来て、
ふくが我が家に来て、
今までの4年半の間に、
７か所の動物病院へ行きました。
獣医師の知識不足や金儲け主義によって
とても不信感を持ってしまい
二度と受診するまいと決めた動物病院もある
金儲け主義があからさまな病院は、
口コミサイトにもしっかり書き込んだ。
もちろん獣医師だって経営を成り立たせないと
生活できないのだから必死なのはわかる。
だが、評判の良い動物病院になれば、
患者数も多いので経営も順調であろう。
つまりは、患者が少ないのには
それなりの理由があるわけだ。
そういう病院は論外なので、
世の中の人たちに知ってもらうためにも、
口コミサイトは大いに活用しなければいけない。
困るのは、それなりに評判は良いけれど、
専門性を求められるような診断ができずに、
しっかり検査をして原因を突き止めることに
消極的な獣医師のいる病院だ。
たとえば、
うちのふく君は1歳半のときに
右目の上に小さなできものができた。
子猫のころからお世話になっている
近所の動物病院で診てもらうと、
眼軟膏を処方された。
その軟膏を1週間使ったが、
できものはなくならなかった。
もう1週間様子をみるように言われた。
その間に、私は色々と調べてみて、
猫に多い肥満細胞腫ではないかと考え始めた。
つぎの受診の日にも、
担当した獣医師は「もう1週間様子をみましょう」と
診断をしようとしないのだ。
私は「細胞診してください」と少し強引に言った。
細胞診をためらったのは、
担当の獣医師にスキルがなかったからだ。
他の獣医師の手を借りて細胞診をすることになった。
結果はやはり肥満細胞腫で、
切除手術が必要だとわかった。
私が強引に検査を迫らなければ、
またさらに引き延ばされただろう。
しかも、切除手術は1か月先にしか
予定が入れられないと言われて驚いた。
肥満細胞腫は猫の場合は悪性の腫瘍なのだ。
他の部位にも転移していないか詳しく検査をして、
できるだけ早く切除することが重要なはず。
私はすぐに他の病院を探し始めて、
今うちの2匹がお世話になっている病院を見つけたんだ。
そのときのふくの手術は受診の翌日だった。
その動物病院は、獣医師の知識が豊富で、
スキルも高いので信頼していたのだが、
看護師があまりに頼りなくて、
予約制なのに待ち時間が長く、
猫たちにストレスもかかるため、
少しずつ足が遠のくようになった。
その病院にお世話になるときは、
何か心配な症状があるときだけになった。
しかしその判断が、つくしとふくを
苦しめる結果になってしまったのだ。
吐き戻しが多いとか、
くしゃみや涙目になるとか、
そんな症状のときに受診していた病院は、
アットホームな雰囲気の小さな動物病院だった。
やさしそうな獣医師と、
やさしそうなスタッフの方たち。
安心して通える雰囲気が心地よかったので、
私が気に入っていたのだ。
でも、雰囲気が良いこととスキルと知識が高いことは
必ずしもリンクしないのだ。
ふくに起こった異常に対しての丸投げな対応
つくしの鼻炎の原因を検査しようともせずに、
効きもしない抗生剤を処方して嘔吐や下痢になり、
簡単に中断した。
詳しい検査を他の病院で受けた結果、
その病院で処方された抗生剤では、
何の意味もないことがわかった。
無意味な薬を飲ませて、
苦しい思いをさせてしまったのだ。
なぜこんなに違いがあるのだろう。
ほんとにどうやって動物病院を探せばいいのか
わからなくなってしまった。
今、2匹がお世話になっている動物病院の医師は
知識もスキルも申し分ないと思うのだが、
100％信頼してお任せできるか？と問われると
少し不安や疑問があるのは否めないのだ。
完璧を求めてはいけないのだろうか。
大切な家族の命を預けるのだから、
完璧を求めたいと思うのは
エゴではないと思いたい。
