つくしとふくとネコの母

保護猫の里親が書く日記

原因がわからないままじゃダメだよね

黒目の大きさが左右違う。

ほんの数時間のことだったが。

それに気づいて病院で検査してから10日あまり。

 

元気そうにしているし、

食欲もあるし、

甘えん坊だし。

 

ただ、吐いた後に倒れてしまったから

やはり何かが起こっている。

 

黒目の大きさの異常が出た日。

あの日から常に頭の中にあるのが

脳腫瘍とか脳疾患とかだったらどうしよう・・という不安

 

私が現実を受け止める覚悟ができていなかったことと、

MRIの検査は全身麻酔下なので負担が大きいことも不安だった。

 

眼の異常がおさまったまま一週間が経ち、

「あれは一時的なことだったのかも」と

少し安心し始めたときに嘔吐したあとに

パタッと倒れるという瞬間を見てほんとに怖くなった。

 

そして二日後にまた同じように嘔吐して倒れた。

 

1分もしないうちに立ち上がるのだが、

倒れるほど苦しいのか、

それとも脳の異常で倒れてしまうのかわからない。

 

このままこの子が苦しむのを

見ているわけにはいかない。

 

かかりつけ医に詳しい検査のできる専門病院を予約してもらうために受診した。

 

しかしかかりつけ医は予約はその日はできないので、

翌々日になると言われた。

 

なぜなのかというと、その時間はもうすぐ診療終了時間であり、

翌日は休診日だからという理由。

 

予約しようとしている専門病院は、

休診日はない。

そしてまだ受付可能時間だったのに・・・。

仕事の時間じゃないから、

予約もできないというわけなんだね。

 

飼い主の気持ちと乖離するのは仕方ないこと。

獣医師はたくさんの動物に接しているのだから。

 

仕方ない

仕方ない

 

そう言い聞かせて、翌々日に予約日が決まったら

連絡して欲しいとお願いして帰ってきた。

 

一応、吐き止めの薬と胃酸を抑える薬は出してもらったが、

「もうそれ、うちに買う揃えてあるし」と内心思ってた。

 

帰宅後、私はとにかく泣けて泣けて仕方なかった

 

なぜ3年5か月しか生きていないのに、

こんなつらいことが起こるのだろうと。

 

1歳半のときに、

瞼の上にできた腫瘍を

切除する手術にも耐えたのに。

 

もう、悲しくて仕方ない。

 

そしてどうしても思ってしまう。

脳の異常ではなく、

他の原因があるのではないかと思いたい。

 

脳以外の原因を見つけたくて、

有料の獣医電話相談、チャット相談などを利用して、

9人の獣医師の意見を聞いてみた。

 

状態を見ていないので、

あくまでも私が伝えることだけでの判断だ。

 

しかし、やはり黒目の大きさに差がでる

縮瞳という症状が短い時間でも出たのであれば、

脳神経や脳腫瘍の疑いを払拭することは

獣医師としては難しいそうだ。

 

検査しないまま大丈夫とは言えないのは

当然のことなのだろう。

 

ただ、相談した獣医はほぼ

レントゲン、血液検査、超音波を使い

呼吸器、循環器、消化器系の検査はする必要があるという。

 

たとえば糖尿病や膵炎などでも

嘔吐して倒れることも考えられるからだ。

 

心臓疾患でも倒れることがあるから、

まずそういう検査をしてからじゃないと、

二次診療の専門病院であらゆる検査を受けるのは

費用や時間、猫のことを考えても負担が大きいと。

 

もしもMRIを撮るにしても、

全身麻酔に耐えられるかどうかの検査という意味でも

まずかかりつけ医が一通り検査をした上で

設備の整った二次診療の病院へ紹介するはずだと。

 

二次診療というのは、

かかりつけ医が紹介して予約しなければ

受診できない病院のこと。

 

一般的な診療は受け付けず、

地域の動物病院では受けられない検査や

高度医療を専門に行う施設のことだ。

 

費用はかなり高額になるため、

かかりつけ医のところで受けた検査データがあれば

それだけ二次診療病院での検査は省けることになる。

 

複数人の獣医師の話を聞いて、

かかりつけ医がうちの猫の症状に対して

自信が持てずに二次診療の病院へ

丸投げしているように感じてしまった。

 

もしも検査の結果が出たとしても、

その後の治療でも今のかかりつけ医に

任せるのは怖くなってしまった。

 

そこで昨日、以前お世話になった動物病院で

セカンドオピニオンをお願いすることにした。

 

一通りの説明をした結果、

やはりMRIの検査をして脳に何か原因があるのか

突き止めなければ何もできないと言われた。

 

やはりそうか・・・

 

ただ、そこからのスピード感が違った

 

すぐにMRI検査のできる都内の病院へ連絡して

予約可能日を確認してくれた。

最短で翌日も予約可能、土日も可能だとわかった。

 

一人では心細いため、旦那さんが休みの日曜日に決めた。

 

そして、血液検査、レントゲン、超音波など

一通りの検査もすぐに始まった。

 

オタオタしているのは私だけで、

獣医師もスタッフもサクサク動いている。

 

獣医師はハッキリ言ってくれた。

 

検査後に治療できる方法がハッキリすれば、

その後の内科的な治療は当院でしますと。

 

何だか、少し安心した。

 

残念だが、今のかかりつけ医では安心感はない。

お腹を壊したとか、風邪気味とか、

その程度のことならアットホームで良いのだが、

今回のうちのふく君のような深刻な病気を

疑うようなときには頼れる病院ではなかったのだ。

 

他の病院で検査を済ませて

すぐに予約できたのでそちらでお願いするというのは

ちょっと申し訳ないので、休診日に容態が変わったので

急遽ほかの病院へ受診して、最短の検査予約をしたのでと

お断りの連絡を入れた。

 

動物病院は数多くあるので、

ひとつに絞る必要はない。

 

その状況に応じて選べば良いのだ。

 

明日、ふく君はMRIの検査をします。

脳脊髄液の採取もして詳しく調べることになった。

 

絶食、絶水で挑むので可哀そうだけど、

何とか頑張って欲しい。

 

お母さんも覚悟決めたよ。

どんな結果が出てもふくと一緒にいると。