つくしとふくとネコの母

保護猫の里親が書く日記

つくしの鼻炎の正体


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この子はつくし

2018年3月末に保護されたメス猫から生まれた子

 

2018年の6月に我が家の娘になりました。

 

子猫のころからくしゃみをよくしてました。

 

でも元気でよく遊び、食欲もある。

 

あまり深く考えてはいませんでした。

 

ワクチン接種をして、

 

避妊手術を終えて、

 

健康に暮らしていたのですが、

 

寒くなるとくしゃみだけじゃなく、

 

鼻水を飛ばすことが増えました。

 

寝ているつくしの顔をよく見ると、

 

鼻の穴から鼻水が出ていることも。

 

これは猫風邪なのかも知れないと思って、

 

ワクチン接種を受けた動物病院へ行くと、

 

やはり猫風邪のウイルスはワクチン接種の前に

 

感染していた可能性が高いと言われた。

 

野良猫だけじゃなく、繁殖業者やペットショップで

 

買った猫でも猫風邪感染した子猫が多いそうだ。

 

ワクチンは症状を軽くする効果が期待できるので、

 

感染して猫風邪ウイルスのキャリアだとしても

 

接種は無意味ではないそうだ。

 

ともかく鼻水、くしゃみがひどくなると

 

苦しそうで可哀そうなので何とかしてあげたい。

 

抗生剤を処方されたので、

 

きちんと治そうと思ったのだが、

 

つくしは薬を飲むのが大の苦手。

 

その病院で処方された抗生剤が、

 

甘い味のシロップに粉の薬が溶かしてあるのですが、

 

その味が気に入らないのだ。

 

そのまま口に入れて飲ませようとすると、

 

大量の泡を出して吐き出そうとする。

 

ちゅーるに混ぜて飲ませようとしても、

 

甘いシロップ味が邪魔をして大好きなちゅーるですら

 

嫌がる始末だ。

 

結局、錠剤に変えてもらったり、

 

粉に変えてもらったりして

 

試行錯誤しながら飲ませた。

 

ところが、飲ませると嘔吐するのだ。

 

嘔吐だけじゃなく下痢もする。

 

人間も抗生物質の薬を飲むと、

 

下痢をすることがある。

 

抗生物質が腸内の善玉菌も攻撃してしまうからだ。

 

嘔吐は抗生物質が胃壁を荒らしてしまい、

 

腸炎を起こしてしまうからだと言われた。

 

結局、抗生物質の投薬は4日にも満たず、

 

中途半端で終わってしまった。

 

4歳になるまでに、ひどい鼻炎症状が出たときに

 

病院へ行っても同じ結果。

 

抗生剤を処方される→

 

飲む→

 

嘔吐し始める→

 

下痢するようになる→

 

病院へ再受診する→

 

腸炎の診断で薬は中止

 

私は薬を諦めて、

 

猫の慢性鼻炎に効くと言われる

 

民間療法について調べ始めた。

 

プロポリスの点鼻サプリがあると知り、

 

早速ネットで購入したが、

 

強烈なニオイがあるのでものすごく抵抗された。

 

リジンというアミノ酸

 

猫風邪のウイルスの一種のヘルペス

 

抑える作用があると知り、さっそく購入。

 

しかし思うような効果はなかった。

 

ホメオパシーレメディも勉強して、

 

色々とブレンドしながら与えたが効果はなかった。

 

つくしの免疫力で治すしかないと考えて、

 

アガリクスのサプリを購入した。

 

これは今も毎日続けている。

 

他にも、マヌカハニーをなたまめ茶で薄めて

 

点鼻して鼻の中の細菌を洗浄する方法もやってみた。

 

コロイダルシルバーを飲ませたり、

 

アイオニックシルバーを点鼻したり・・。

 

エキナセア、オリーブなどのハーブも試した。

 

調子の良いときもあるし、

 

すごく酷い青っ洟が出ることも少なくなったので、

 

すべてがムダだったとは思わない。

 

でも、スッキリと治ることはなかった。

 

こうして書き出してみると、

 

ほんとに色々やってきたな。

 

つくしも頑張ってくれたのに

 

結局私は、鼻炎を治してあげられなかった。

 

8月に激しいくしゃみをして鼻血が出て、

 

ビックリして病院へ行くと、

 

また抗生剤を処方された。

 

もう4歳になったから、

 

もしかしたら胃腸を壊さずに飲めるかも・・と

 

微かな期待をして錠剤の抗生剤ビブラマイシンを

 

飲み始めたのだが。

 

結局3日目には嘔吐と下痢で中止になった。

 

やっぱりダメだったし、

 

中途半端な抗生剤の服用によって、

 

鼻炎の原因になる細菌に耐性がついてしまい

 

余計に治りにくくなってしまったかもしれない。

 

苦しい思いをさせた上に、

 

さらに鼻炎も酷くさせてしまったとすれば、

 

ほんとに動物病院って何なんだよ!って思います。

 

9月の下旬に、同居猫のふく君の体調に異変が起こり、

 

脳腫瘍を疑われたことで、家族は落ち込んだ。

 

その雰囲気を敏感に察知したつくしも

 

体調を崩して鼻炎がひどくなってしまった。

 

ふくのMRI検査の当日の朝に、

 

激しいくしゃみ、逆くしゃみのような咳が続き、

 

置いていくわけにいかなくて病院で預かってもらった。

 

いつもの病院ではなく、

 

ふくの脳腫瘍のMRI検査を素早く決めてくれた病院に

 

事情を話して預かってもらうことにした。

 

MRI検査の受けられる病院へ向かう前に

 

つくしを預けにいくと、獣医師が鼻と喉と肺の

 

レントゲン撮影、鼻水の採取をして

 

培養検査をしても良いかと聞いてきた。

 

付き添ってあげられないので不安だったが、

 

この際、つくしの鼻炎の原因をしっかりと突き止めて、

 

治るのか治らないのか知りたいと思ってお願いした。

 

置いて行かれたと思ったであろうつくし。

 

心細いのによく検査を耐えて頑張ってくれた。

 

迎えに行ったときの大きな鳴き声と

 

帰りの車のなかでキャリーケースから

 

必死で手を伸ばそうとする姿が脳裏に焼き付いているよ。

 

培養検査の結果が出たと木曜日に電話があった。

 

電話で伝えた看護師の説明が全く意味不明だったので、

 

翌日、獣医師と話をするために病院へ向かった。

 

結果は、緑膿菌とパスツレラ菌の存在が確認されました。

 

パスツレラ菌は、猫ならほとんどが口腔内にいる常在菌。

 

でも、それが鼻水から出たということは、

 

鼻腔内の粘膜に定着してしまったということなのか。

 

そして厄介なのが緑膿菌だ。

 

緑膿菌は薬剤耐性しやすい菌なので、

 

上手く治療できずに定着してしまうと、

 

副鼻腔内に広がって蓄膿症になることもあるのだ。

 

しかも、薬剤の感受性検査の結果を見ると、

 

使える薬がとても少ないのだ。

 

内服薬を無理に飲ませても、

 

また胃腸障害を起こすかも知れない。

 

効果がある抗生剤でも、腎臓への副作用が

 

懸念される薬は使えない。

 

結局、獣医師としての判断は、

 

食欲が落ちてしまったり、

 

呼吸が苦しそうな状態まで悪化したときは、

 

コンべニアという2週間効果が持続する注射を打って

 

経過をみていくしかないと言われた。

 

じつは病院に預かってもらった日に、

 

コンべニアの注射をしてもらったところ、

 

少し鼻の状態が良くなったのだ。

 

もちろん完全にスッキリではないが、

 

ズルズルだった鼻とひどいくしゃみは

 

50%ほど軽減された。

 

培養検査と薬の感受性検査でも、

 

コンべニアは少し効果があるという結果が出ている。

 

しっかり効くわけじゃないのが残念なのだが。

 

とにかく今は、つくし本人の免疫力の強化について、

 

これまで以上に勉強していかなければいけない。

 

我が家のお姫様、鼻たれ娘だけど愛しい子。

 

良くなる方法があるのなら、

 

どんなことでもしてあげるからね。