つくしとふくとネコの母

保護猫の里親が書く日記

怖くて震えが止まらなくなった・・・愛猫の命を考える

 

2022年9月19日ふくの黒目の大きさが左右違うことに気が付き、

 

翌日には治っていたものの心配して病院で検査した。

 

検査しても耳や眼には異常は見られず、

 

あと考えられるのが脳神経の疾患か原因不明の特発性。

 

すぐに症状が消える事例は猫の場合は少なくないが、

 

獣医師としては原因がわからない以上「心配ないですよ」とは

 

言えないのだと思う。

 

それから1週間、ふくは体調も安定していた。

 

食欲もあるし、元気もある。

 

胃酸が多いと吐きやすい子なので、

 

久しぶりに猫草を育てると、美味しそうに食べている。

 

ところが2022年9月26日午後7時ごろに玄関で苦しそうに吐いた。

 

そのときは白く泡立った液体だけで、固形物は何もなかった。

 

とても苦しそうで、少しヨダレが出ていた。

 

ティッシュで拭いてやろうと近寄ると、

 

フラフラと歩き出して突然パタッと倒れた。

 

ほんとに突然のことで、驚いてしまい思わずふくを抱き上げた。

 

腕の中でふくは動かくこともなく、じっとしてた。

 

よく見ると、鼻の穴を広げて呼吸しているので苦しいのかも知れないと思い、

 

クッションの上に寝かそうと動いたら、腕からスルっと降りて

 

私のパソコンデスクの下に行って香箱座りをした。

 

だが、具合が悪そうな様子だ。

 

気持ちが悪いのか、口をクチャクチャしたり、

 

体毛がふわっとなっている。

 

もうかかりつけの動物病院の診療時間は終わっている。

 

どうしよう・・・。

 

パタッと倒れた様子を見た恐怖が襲ってきて涙と震えが止まらなかった。

 

30分ほどすると、ふくは香箱座りの体制から丸くなって眠っていた。

 

呼吸が荒いとか、また黒目の大きさが左右違うとか、

 

そういうことはなかったが、とにかく倒れたのだ。

 

これはただごとではないと思う。

 

まだやっと3年と5ヵ月の猫生なのに、

 

命を脅かすような病気がふくを蝕んでいるのか?

 

もしも夜中に急変したときのことを考えて、

 

24時間体制の救急対応可能な動物病院を探した。

 

このまま様子が落ち着いていれば、

 

翌日になってかかりつけの病院へ行こう・・と思ったのだが、

 

よく考えてみるとかかりつけの病院では、

 

今のふくの体のなかに起きていることを検査するのは

 

難しいのだと思ったのだ。

 

脳神経の異常であれば、CTやMRIの検査は必要だ。

 

小さな町の開業医の動物病院では無理なので、

 

連携している大学病院や高度医療設備を整えている病院へ

 

紹介してもらう必要がある。

 

何か症状が出ているのなら、

 

それに対する投薬や処置はしてくれるだろうが、

 

原因を突き止めることはできない。

 

何しろ先週も1時間以上かけて念入りに眼科の検査を受けても

 

結局は何もわからなかった。

 

CTやMRIを受ければ、何かがわかるのかも知れないし、

 

何も突き止められないかも知れないとも言われた。

 

そうして悩み続けていると、ふくがおもむろに起き出し、

 

ドライフードをカリカリと食べた。

 

そしてその直後にまた玄関の方へ向かうと、

 

フードをそのまま吐き出した。

 

この時はさほど気持ち悪そうでもなく、

 

吐いた後もケロッとした様子で水を飲み、

 

猫草を食べてまた丸くなって寝てしまった。

 

いったいどうしたらいいのだろうか。

 

そのときに思ったのは、先週の黒目に異常が出たときも

 

午後に少量のおやつを食べた少し後に嘔吐して、

 

とても気持ち悪そうにヨダレを出していたのを思い出した。

 

そのときもパソコンデスクの下に入って

 

しばらくじっとしていたが、しばらくすると起き出して

 

ドライフードを食べていつもと変わらずトイレもしていた。

 

黒目の大きさが違う!ということに驚いて、

 

吐いたことをあまり考えなかったのだが、

 

ふくの様子に異常がみられるときには、

 

吐き方がいつもとは違うし、吐いた後も気持ち悪そうにしている。

 

それが脳神経の異常が起こす嘔吐なのかも知れないが。

 

結局、翌日になっても病院へは連れて行かなかった。

 

先日の病院のハシゴからまだ1週間なのに、

 

今は普通に元気にしているふくを連れて行くことをためらったのだ。

 

少なくとも、約一か月前の血液検査では、

 

腎臓や膵臓などに異常はなかったし、

 

血糖値も正常値だった。

 

何がふくの体に起きているのか突き止めるためには、

 

全身麻酔下で行うMRIやCTの検査が欠かせないのだと思う。

 

そして原因がわかった場合も、治療可能なのかは何もわからない。

 

何もわからないのなら、ちゃんと検査受けるのが正しいのだよね。

 

でも、もしも治療法がなかったら?

 

もしも原因が突き止められなかったら?

 

どれほどの恐怖と負担をふくは耐えなければいけないのか。

 

病院へ行くと、診察台の上でブルブルと震えている子。

 

怖くて肉球が汗びっしょりになっちゃう子。

 

今、すやすやと眠っているふくを見ていると、

 

今日の段階で検査の予約をお願いする気持ちになれませんでした。

 

とりあえず、先月の連続リバースのときに処方された

 

ガスターファモチジン)をネットで入手した。

 

さらに、犬猫用の制嘔吐剤も購入した。

 

気持ち悪そうな嘔吐をする原因が脳にあるのなら、

 

吐き止めや胃酸過多をおさえる胃腸薬を飲んでも、

 

きっと他の症状が出てくるだろう。

 

たとえばふらつきや眼振と呼ばれる黒目の細かい動きだ。

 

他の症状が出てから検査して手遅れになったら後悔すると思う気持ちと、

 

原因が突き止められる確率も高くなく、

 

原因がわかったとしても治療できるかどうかもわからないのに、

 

ふくに苦痛を与えることにどうしてもまだ踏み切れない。

 

きっと、たぶん、自分自身が受け止められるかどうかわからなくて

 

怖いのだろう・・。

 

ごめん、ダメな母で。

 

もう少しだけ、考える時間をください。