つくしとふくとネコの母

保護猫の里親が書く日記

お空のすずめになったんだね

 

11月7日に息を引き取ったさくら猫のすずめ。

 

推定5歳という若さで亡くなったのは、

 

やはり外で生きる猫たちの過酷さを物語っています。

 

避妊手術をした後は、

 

食べるものといつもきれいな飲み水を

 

欠かさないようにしてきました。

 

それでもやはり、過酷なのでしょう。

 

いつも緊張感を持ちながら生きているため、

 

ストレスは半端ないと思います。

 

11月9日に火葬をして、

 

お骨になったすずめは家に連れてきました。

 

でもこれは抜け殻です。

 

すずめはもうお空へ飛び立ちました。

 

火葬する日の朝、

 

たくさんのお花ですずめを囲みました。

 

亡くなる前の数日間のすずめの顔とは違い、

 

ふっくらとして見えます。

 

大きな目だったのがよくわかるし、

 

口元の愛らしさが際立っています。

 

こんなに可愛いのに、

 

この姿がなくなってしまうなんて

 

何だか信じられません。

 

つくしとふくにもお別れの挨拶をしてもらいました。

 

つくしはスズメの耳や頭に顔を近づけて、

 

何かを確かめるように嗅いでいました。

 

ふく君も顔を近寄らせて挨拶してくれました。

 

車の後部座席にすずめを乗せて

 

火葬場へ向かう前に、

 

自宅の周辺をぐるっと回りました。

 

すずめが生きてきた場所です。

 

とても良いお天気で、

 

太陽の光がすずめの顔を照らしていました。

 

15分ほどで火葬場へ着きました。

 

すずめの頬は、何だかあたたかくなっていて、

 

かたく冷たくなっていたのが嘘のようです。

 

今にも目を開けて鳴くのではないかと思いました。

 

今回、すずめの火葬をお願いしたのは、

 

人間の葬儀を行ってきた葬儀社です。

 

ペットセレモニーを始めたのはまた最近なのですが、

 

口コミサイトをいくつか比較して決めました。

 

とても丁寧で、遺族の気持ちを考えてくれました。

 

お水で口元を湿らせて、

 

お線香をあげて、

 

ゆっくりと家族だけでお別れする時間も

 

作ってもらいました。

 

最後のお別れのときも、

 

すべてのお花をキレイに飾ってくれて、

 

大好きだったおやつもすべて紙皿に盛ってくれて。

 

扉が閉まる瞬間は、

 

ほんとにおかしくなるくらい泣きました。

 

約1時間後にお骨上げのために別室へ入ると、

 

まるで博物館の標本のように、

 

すべての骨が美しく並べられていました。

 

しっぽの骨も、爪の根本の骨も、

 

背骨の骨もひとつ残らず並んでいました。

 

すずめは、最終的には1.8キロくらいになっていて、

 

生後3~4か月くらいの子猫くらいの重さでしたが、

 

骨はしっかりしていました。

 

一番小さな骨壺に入れるとなると、

 

骨を砕かないといけないので、

 

キレイにおさまるように1つ大きなサイズの

 

骨壺にしました。

 

骨壺ケースは、

 

かわいらしいピンクのリボン飾りがあり、

 

天使の羽がプリントされたものを選びました。

 

ちなみに選んだのは旦那さんです。

 

担当してくれたスタッフの方は、

 

余計なことは一切言わずに、

 

とても厳かな気持ちを感じる態度で

 

接してくれたことも嬉しかったです。

 

個別火葬して、お骨上げをするのは、

 

やり過ぎだという人もいます。

 

でも、ずっと外で生きてきたのですから、

 

せめて骨になってからは、

 

家族の近くで安心させて欲しいのです。

 

「今日はすずめは来るかな」

「雨が降りそうなのにまだ来ないのかな」

「昨日は来なかったけどどうしたのだろう」

 

こんな心配をするのは

 

もうおしまいにして、

 

いつでもすずめは此処にいて欲しいと思います。