つくしとふくとネコの母

保護猫の里親が書く日記

猫の寿命を考えた数日間

2022年9月15日は、twitterでフォロしている大先輩猫さんが21歳4か月の猫生を終えた日でした。

 

そして今日、9月16日に火葬されてお空へ旅立ちました。

 

そのフォロワさんとはtwitterだけのつながりです。

ただそれだけなのに、体調を崩したというツイートを見てからの数日間は、

スマホを肌身離さず持ち歩き、フォロワさんのツイートの通知をONにして、

いつでもチェックできるようにしていた。

 

私がチェックしても、何ができるわけでもないのだが、

どうしても気になって、気になって仕方なかった。

 

その猫さんは、5月に21歳を迎えたのだが、

それまで病気らしい病気もしたことがなく、

動物病院にも数えるほどしか受診したことがないほど

健康な猫さんだった。

19歳を超えたころだったか、

歯を気にする様子を見せたとのことで、

病院で診てもらったけれど、高齢なため、

麻酔を使う処置は見送り、痛み止めで様子をみたら落ち着いていた。

 

20歳くらいになると、踏ん張る筋力が衰えたようで、

便秘がちになって病院に行ったこともあったが、

乳酸菌入りのフードやお腹のマッサージで乗り越えてきた。

 

耳が遠くなっているとか、

ゆっくり歩くようになったとか、

そりゃ人間なら100歳くらいなんだもん、変化はあるよね。

 

しかし、21歳の誕生日を過ぎて6月ごろに、

体調を崩してしまった。

 

食欲がパタッとなくなり、

一定の場所から動かなくなり、

撫でたり、抱き上げようとすると

嫌がる様子だったとか。

 

いよいよお別れのときなのかと

飼い主のフォロワさんは不安気だった。

 

一人暮らしの彼女は、

仕事を休むこともままならず、

「帰ったら死んでいるかも」という恐怖と

必死でたたかっていた。

 

帰り道は泣きながら自転車を走らせていたそうだ。

 

私も毎日欠かさずにtwitterをチェックして、

彼女の猫さんの様子を気にかけていた。

 

ところが、復活したのだ。

 

すごい生命力で復活したのだ。

 

もちろん、もう21歳なので、

ドライフードをガリガリ食べることはほとんどなく、

ウェットフードを少しずつ食べたり、

ちゅーるを食べるくらいだが、それでもみるみる目に力がよみがえった。

 

彼女もホッとしただろうが、

同時に、色々なことを考えるきっかけになったようだ。

 

それから数か月後に体調を崩したとき、

6月とは違う様子だと感じたそうだ。

 

6月の体調不良のときは、

猫さんが自分自身で体の不調と戦い

一人で向き合っている様子で、

大好きなはずの飼い主にかまわれることすら拒みがちだった。

 

しかし今度は、食べなくなるだけではなく、

力が抜けてしまったかのような表情で不安そうに鳴いたりすると。

 

食欲が落ちてから、一度だけちゅーるを1本平らげて、

ウェットフードをほんの少し食べて、

翌日はウロウロと歩いたりしていたので、

今度も乗り越えたのか?と思ったそうだ。

 

その様子を見ていた私も、

「すごい!」と喜んだ。

 

でも、それは最後のプレゼントだったようだ。

 

翌日には全く食べなくなり、

一緒に寝ていたベッドにも入らなくなり、

ずっと同じ場所でペタンとしてしまう。

 

表情が変わったのは、

画像を見ただけでもわかった。

 

いよいよだね・・と覚悟する様子と、

イヤだ!と抗う気持ちの入れ替わりを見ながら、

私は少しスマホを置いて散歩にでかけた。

 

2人だけのお別れの時間のために。

 

1時間ほど散歩して戻ると、

21歳の先輩猫さんは猫生をまっとうしていた。

 

彼女は最後のお別れに、

顔を向き合わせて、目を見て「またすぐに会おう」と言ったと。

 

21年間、2人で暮らした日々が終わる。

私なんかにわかるわけもない。

 

今日、彼女は苦しみ抜いて火葬した。

 

私も、この数日で何度も何度も泣いたが、

火葬の様子を知ったときは声を上げて泣いてしまった。

 

会ったこともないのに、

これほどの共感があるのは、

彼女と猫さんが魅力的だったからです。

 

そして、私にも愛する猫たちがいるからです。

 

またすぐに会えるといいなと願うと同時に、

我が家の猫たちの寿命について考えた。

 

うちの猫たちがもし21歳まで生きてくれるのなら、

私はそれまで石にかじりついてでも生き抜かないと。

 

愛を注ぎ続けて、世界で一番幸せな猫だと満足しながら

旅立って欲しいと思う、

 

空の画像は、フォロワさんの猫さんが火葬されている時間に

空を見上げたときの青い空と雲です。

 

ちょっと白い雲のカタチが猫に見える気がしました。

できるだけ早く、戻ってきてあげて欲しい。

寂しさで壊れてしまわないように、できるだけ早くね。