つくしとふくとネコの母

保護猫の里親が書く日記

そのお水は特別な味がするの?

私がはじめてTNRしてさくら猫として4年半の間お世話してきたずずめちゃんがお空に行ってしまってから今日で一か月です。

 

突然、不意に、すずめが私の腕のなかで息を引き取ったときの瞬間がよみがえってきて涙が溢れます。小さくなって軽くなってしまったすずめを抱き上げて腕に抱いて最期を見届けたときのことは、死ぬまで忘れないでしょう。

 

すずめを捕獲して避妊手術をしたときの推定年齢は1~2歳ですが、正確な年齢はわかりません。もしもすずめが生後半年以内の仔猫のときに出会っていたら、TNRせずにうちの家猫として保護したと思いますが、そのときは元の場所に戻すことがすずめにとって良いことだと信じて疑わなかったのです。今でも本当に後悔しています。

 

仔猫のすずめに出会いたかったと思っていたけれど、衰弱してどんどん小さくなっていくすずめはまるで仔猫のようでした。

もう一度、すずめに出会ったときからやり直したい。もう一度やり直すことができたのなら、どんなに鳴かれても暴れられても、二度と外には戻さなかったのに・・。それが今でも悔やまれます。

 

毎日、すずめのお骨箱にお水を置くとすぐにつくしが飲みに来ます。ちょっと待って・・・と言っても待てません。特別なお水ではなく、つくしたちと同じお水なのになぜかすずめのお水を飲みたがるつくしです。

 

つくしは「すずめ」という名前を認識しています。私がすずめのお骨箱に向かって「おはよう、すずめちゃん」とか「すずめちゃん、今はどこにいるのかな」とか話しかけると必ずお骨箱の前にきます。

 

「すずめ」はご飯を食べにくる猫だとわかっていたので、以前は「すずめ」という名前を聞くと外が見える窓に猛ダッシュで走っていきました。でも今はお骨箱の前に来るのです。もうご飯を食べにくる姿を見なくなって2か月以上経つので、そこには来ないことを理解しているのでしょう。

 

つくしがこの家にに来た時から、すずめとはガラス越しの付き合いでした。シャーシャー言われてましたが、顔見知りの猫として認識していたのかも知れませんね。

 

ふく君は「すずめ」という名前には無反応なのですが、相変わらずすずめが寝ていた場所をよく見に行きます。家の中ですずめが静養していた時には、ケージの近くでよく観察していたので、ふく君も何か感じているのかも知れませんね。

 

つくしがすずめのお水を飲みたがる理由はわかりませんが、お骨箱の近くに座っている姿を見ると、つくしとすずめが同じ家の中で仲良くなる様子を想像してしまうのです。でも、人間への警戒心もすごくて他の猫が近寄るのも嫌がるすずめちゃんだったので、犬猿の仲になってしまったかも。それでも、すずめを隔離せずに触れ合わせることができたのなら・・と今も想像しては胸が苦しくなります。

 

天使になったすずめちゃん、会いたいな。